デュアルステップ・プログラムにおける1日あたりの損失限度額(日次損失限度額)の計算方法
目次
2025年6月19日以前に購入した、またはアドオンを購入している場合
2025年6月20日以降に購入されたデュアルステップ・プログラムの1日あたりの損失限度額の計算方法はアドオンの有無によって異なります。
2025年6月19日以前に購入された場合は以前のルールが適用されます。
2025年6月20日以降に購入し、かつアドオンがない場合
デュアルステップ・プログラムにおける1日あたりの損失限度額(日次損失限度額)は、各日の開始有効証拠金額(口座残高と未実現損益(含み損益)の合計)によって決定されます。
開始有効証拠金額は各日の米国東部標準時間午後5時(日本時間午前6時(夏時間)・午前7時(冬時間))時点で計算されます。日次損失限度額はこれに1日の損失率(デュアルステップ・プログラムにおいては、4%)を乗じて求められます。この計算は毎日行われます。
日次損失限度額および失格ラインの計算式は以下のとおりです。
日次損失限度額 = 開始有効証拠金額 x 4%
失格ライン = 開始有効証拠金額 – 日次損失限度額
取引をしている際には、1日の有効証拠金額が日次損失限度額を下回らないようにする必要があります。
このルールはデュアルステップ・プログラムの評価フェーズおよび資金提供フェーズの両方に適用されます。
下記にアカウントサイズ100万円の口座を例に計算方法を示します。異なるアカウントサイズであっても、同一の計算方法が用いられます。
例1:開始有効証拠金額に基づく損失限度額
ある日の開始有効証拠金額が1,000,000円である口座を例に考えます。1日の損失率が4%であることから、その日の損失限度額は40,000円になります。
日次損失限度額:1,000,000(円)x 4(%)= 40,000(円)
これにより、口座の失格ラインは960,000円となります。実現損失(Realised loss)または未実現損失(含み損:Floating loss)により、失格ラインを下回ると日次損失限度額のルールに違反し、失格となります。
例 2: 実現利益(Realised Profit)が損失額に与える影響
実現利益により口座残高が増えたケースを考えます。開始残高が1,000,000円であったが、決済注文により30,000円の実現利益を得たため、口座残高が1,000,000円から1,030,000円に増加したと考えます。したがって、日次損失限度額は41,200円と求められ、取引口座の失格ラインは988,800円にとなります。このように、残高が利益によって増加するにつれて許容される損失額も増加します。
例3: 実現損失(Realised Loss)が日次損失限度額に与える影響
開始有効証拠金額が1,000,000円であった口座で30,000円の損失を出し、口座残高が970,000円に減少した場合を考えます。翌日の損失限度額は口座残高970,000円の4%である38,800円となり、新しい失格ラインは931,200円と求められます。
残高が損失によって減少すると、許容される損失額も減少するため、次の取引日における資金制約が厳しくなります。
例4:未実現利益(含み益:Floating Profit)の影響
アカウントサイズが1,000,000円の口座で未実現利益(含み益)が20,000円の未決済ポジションがある場合を考えます。この場合、1日の開始有効証拠金額は1,020,000円となることから、日次損失限度額は40,800円となり、失格ラインは979,200円と求められます。実現損失または未実現損失(含み損)により有効証拠金額がこの失格ラインを下回った場合、損失率ルール違反となり失格になります。
失格ライン:1,020,000(円)- 40,800(円)= 979,200円
例5:未実現損失(含み損:Floating Loss)の影響
例4と同様に、アカウントサイズが1,000,000円の口座で20,000円の未実現損失(含み損)が発生している未決済ポジションがある場合を考えます。この場合、1日の開始有効証拠金額は980,000円であることから、日次損失限度額は39,200円と求められ、失格ラインは940,800円と求められます。
失格ライン:980,000(円)– 39,200 (円)= 940,800円
2025年6月19日以前に購入した、またはアドオンを購入している場合
2025年6月19日以前に購入されている場合、または6月20日以降にアドオンを同時に購入されている場合、日次損失限度額の計算が口座残高ベースで行われます。この計算には含み損益が除外されています。口座残高は米国東部時間午後5時(日本時間午前6時(夏時間)・午前7時(冬時間))時点を基準とし、毎日計算されます。
しかしながら、取引を開始した後に、未実現損失または実現損失のいずれかによってお客様の有効証拠金および口座残高が日次損失限度額または最大損失限度額を下回らないようにする必要があります。
例1:開始口座残高に基づく損失限度額
開始口座残高が1,000,000円である口座を例に考えます。1日の損失率が4%の場合、その日の損失限度額は40,000円になります。
日次損失限度額:1,000,000(円)x 4(%)= 40,000(円)これにより、口座の失格ラインは960,000円となります。
失格ライン:1,000,000(円)- 40,000(円)= 960,000(円)
実現損失(Realised loss)または未実現損失(Floating loss)により、失格ラインを下回ると日次損失限度額のルールに違反し、失格となります。
例 2: 実現利益(Realised Profit)が損失額に与える影響
実現利益により口座残高が増えたケースを考えます。開始口座残高が1,000,000円であったが、決済注文により30,000円の実現利益を得たため、口座残高が1,000,000円から1,030,000円に増加したと考えます。この場合、新しい日次損失限度額は米国東部時間午後5時に計算され日次損失限度額が41,200円と求められることから、その日の失格ラインは988,800円にとなります。
日次損失限度額:1,030,000(円)x 4% = 41,200(円)
失格ライン:1,030,000(円)- 41,200(円)= 988,800(円)
このように、残高が利益によって増加するにつれて許容される損失額も増加します。
例3: 実現損失(Realised Loss)が日次損失限度額に与える影響
開始残高が1,000,000円であった口座で30,000円の損失を出し、口座残高が970,000円に減少した場合を考えます。翌日の損失限度額は口座残高970,000円の4%であるため、38,800円となり、新しい失格ラインは931,200円になります。
例4:未実現利益(含み益:Floating Profit)の影響
開始残高が1,000,000円の口座で未実現利益が20,000円の未決済ポジションがある場合を考えます。この場合、有効証拠金は1,020,000円となりますが、アドオンを購入しているため、損失限度額の計算は引き続きその日の開始残高である1,000,000円を基準とします。その結果、日次損失限度額は40,000円のままで、失格ラインは960,000円に設定されます。
しかしながら、実現損失または未実現損失により有効証拠金が残高下限を下回った場合、損失率ルール違反となり失格になります。これにより、未実現利益と元の損失限度額を考慮すると、トレーダーは合計で最大60,000円の損失を吸収する余裕があることになります。
例5:未実現損失(含み損:Floating Loss)の影響
例4と同様に、開始残高が1,000,000円であり20,000円の未実現損失が発生している未決済ポジションがある場合を考えます。この場合、有効証拠金は980,000円になりますが、アドオンを購入しているため、損失限度額の計算は開始残高である1,000,000円のままです。したがって、損失限度額は40,000円のまま(1,000,000 x 4%)で、残高下限は960,000円となります。
この状況下でトレーダーが追加で20,000円の未実現または実現損失を出した場合、日次損失限度額を超えることから、失格となります。
これらのシナリオは、日々の利益や損失、未実現損益(含み益、含み損)がデュアルステップ・プログラムの損失率のルールとどのように関連し、それが取引戦略やリスク管理にどのような影響を与えるかを表しています。
注:未実現損失、または実現損失のいずれによるものであっても、お客様の有効証拠金および口座残高が日次損失限度額または最大損失限度額を下回らないようにしてください。これらの制限に違反した場合失格となります。
※損失率はデモ環境内での損失率を指しており、実際にお客様に金銭的な損失が生じるわけではありません。
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